「競走馬　ネイティブハート」 　アグネスタキオン　ジャングルポケット　クロフネ　マンハッタンカフェ 　カルストンライトオ　トーシンブリザード　ダンツフレーム　テイエムオーシャン 　レディパステル　ローズバド・・・ 　上に挙げた馬は同年代　活躍馬の多い年代で　なかなか楽しいレースを繰り広げてくれました 　そんな活躍馬達と同年代で頑張っていたのが　ネイティブハートです 　水沢競馬出身で盛岡で３連勝し中央挑戦 　アイビーSを馬なりで圧勝　続いて１番人気で京王杯２歳Sni挑むも２着 　そしてG1朝日杯FSに挑戦　ここも僅かに及ばず３着 　しかし能力の高さは証明し水沢競馬には強い馬がいるもんだと感心しました 　以降もNHKマイルCを初め　中央の重賞レースに挑戦を続けるも 　どうしても後一歩足りない　結局３歳時はダートのダービーグランプリを除けば 　掲示板率１００％　勝率０％と歯がゆい成績で終わる 　記憶が定かではないのですが　この辺で水沢から南関東の大井に転厩したと思う 　翌年　４歳の６月　中京のテレビ愛知オープンで久しぶりの勝利 　さらに翌年　中山のオーシャンS（当時はオープン特別）に勝利 　オープン特別では勝てるが　相変わらず重賞レースでは勝てない 　スワンSやアイビスSDでの３着が最高　ともに勝ち馬はG1ホースでぶっちぎられてる 　転厩による環境の変化からか　気力も体力も尽きたのか 　７歳になったネイティブハートは良いところがなく終了 　８歳緒戦は勝った事のある中山オーシャンS 　この年からG3に格上げになったレースです 　シーイズトウショウ　アイルラヴァゲイン　シンボリグランと言った強豪が出馬 　ファンの評価も１４番人気とネイティブハートは終わった馬との雰囲気が出ていました 　が　この時のネイティブハートは違った 　これまでの苦戦が嘘のようにスルスルと伸びてきて終わってみれば１馬身差の勝利！ 　２歳から挑戦し続けた中央重賞についに８歳にして手が届いたのである 　単勝１３９５０円　複勝３２４０円　３連単２１６０１９０円の大波乱を見事に演出した 　その後もネイティブハートは挑戦を続け高松宮記念を５着するなど 　健在振りをアピールしてはいたが９歳時は一度も掲示板５着以内する事が無かった 　南関東競馬のルールでオープンクラスで５着以内の無い９歳以上の馬は 　引退しなければならないと言うルールに引っかかってしまった 　他所に移籍するのか　このまま引退かで注目されていましたが 　このまま引退する事になり先日１月７日に生まれ故郷の新冠に帰っていきました 　どこを見ても生まれ故郷に帰ったと書いてあるので 　新冠の明和牧場に帰っていったものと思われる　幸せに余生を過ごせる事を願いたい 　ネイティブハートは水沢→大井→船橋と転厩を繰り返しましたが 　なぜ中央競馬に移籍しなかったのでしょうか 　実力的には何の問題もなく　移籍したければできたと思う 　一般的に力のある地方馬は中央にすぐ移籍してしまう 　オグリキャップの頃はそうしなきゃ中央競馬に出走できないのだから仕方ないが 　今は地方在籍のまま中央に出走するのは以前に比べ容易にできる 　それでも出走にはかなり制限は掛かるが 　地方馬のまま中央重賞を勝利する事の意味を優先したのではないか 　ネイティブハートの先輩であるメイセイオペラは中央のG1までも制したのである 　岩手にはメイセイオペラと言う素晴らしい馬がいるって事を世に知らしめた 　同じようにネイティブハートも公営にも強い馬がいるんだよって事を示したかったのだろうか 　挑戦し続ける事により後続に道を示したのでは無いだろうか 　それが後のコスモバルクの活躍にも繋がるのでは無いだろうか 　ネイティブハート、コスモバルクの通った道をいつかまた通る馬がいるだろう 　そういう馬を見るたびにフクはネイティブハートを思い出すようになるだろう 　記録としてもG3オーシャンSの最初の勝ち馬 　ＮＡＲグランプリ最優秀短距離馬として永遠に残るが 　挑戦し続けた事　それ自体が最も誇らしい記録だとフクは考える 　ネイティブハートお疲れ様でした 　これからの余生が健やかでありますように 　余談ですがネイティブのオーシャンS　フクは単勝取りました　１００円ですけどね 　ネイティブハート 　５３戦７勝　獲得賞金３１９３０７０００円　２００６年　ＮＡＲグランプリ最優秀短距離馬受賞 　主な勝ち鞍　オーシャンS（G3）

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