修学旅行(中学）

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修学旅行　それは楽しいものです 学校の友人達と寝食を共にする　良き思い出となる日です 修学旅行をきっかけに恋愛が始まるなんて話もよく聞きますね そんな楽しい修学旅行　しかし好奇心の強い年頃 タバコを吸ってみたり　酒を飲んだりする悪友の姿も多く見られた 過激なヤツはシンナーを吸い始めたり　旅行先の学生とケンカをしたりと

それでも皆それなりに楽しんでいる そんな皆の笑顔が溢れる一日に一人苦しんでる男がいた　 俺だ　 当時　交際していた彼女と前日まで楽しく修学旅行の準備をしてた 「自由時間は一緒に遊ぼうね」 「消灯時間すぎたら　そっと会おうね」 なーんてピュアソウルな会話と妄想を楽しみ

スペシャルな夜を期待していたのに　 なんなんですか？この現実は？ 妄想では彼女を抱きながら朝を迎えてたのに なんで俺の横に寝てるのはゴツイ体育教師なんですか？

そうここは先生方の部屋　それも男の 何の楽しみもないし何か臭ぇ・・　男の臭いがプンプンしてます 生徒も数名います 見ればアウトローな生徒達ばかり 旅行中に良からぬ事をして　先生に軟禁されている連中です

一つ言っておきますけど 俺は良からぬ事は何もしてないんですよ 出発の集合場所が東京駅だったんですが ちょっとその時　駅の片隅で 彼女とチュっチュっってしてるのが見つかっただけなんですよぉぉぉ！ そしたら先生　俺の良からぬ妄想を見抜いたようで

ああ・・軟禁旅行スタート なんでだああ！何も悪い事してないよぉ！ 旅行序盤なんて体育教師と俺だけで班になってたよ 徐々に悪さが見つかる生徒が現れ　班員は増えていった 彼女は普通に友達といるのを見かけホッとした 彼女まで先生に隔離されてたら　あまりにも可哀想だ

で　タバコで捕獲されたアホが話し掛けてきた 「フクは何で捕まってんの？」 「知らん　俺が聞きてぇ」 「つまらん旅行になりそうだね　お互い」 「あああああ！俺の妄想を返せぇ！」 「何妄想してたんだよ？」

「マキ（彼女の名）とちょっと甘い一時をすごして悪ぃか？」 「いや・・俺に言われてもな」 「だいたいお前はなんで捕まったんだよ？」 「いや　俺はタバコ吸ってたの見つかった」 「そんなの１００％てめぇが悪ぃからいいじゃねぇかあ！俺は俺は・・」 もう何もかも嫌になった

もう何も楽しく無い そんなこんなで　何の思い出も作れなく もう帰る日だし　あーつまんね 午前中に観光してから帰路にって感じだったかな 帰りの新幹線でやっと解放された すぐさま彼女の所へ 帰りは必要以上ベッタリしてますた

で　数日後　何の時か忘れたけど 体育教師が怒ってる 「旅行中に俺のTシャツに落書きしたヤツがいる！誰だ！」 なんて言ってるんですよ　で紙が配られ何か知ってたら書けって無記名で まったくセコイことやらせやがって で先生Tシャツ見せてくれました

背中にでっかく黒マジックで「チンコ先生」 ぷっ　そりゃ怒りたくもなるね 今日からチンコ先生を名乗れ　俺をあんな目にあわせた罰だな 偉いぞ書いたヤツ で、その紙にこう書いて提出した

「自分が書きました☆フク」

そう犯人はフクです 紙を提出した時の飽きれた顔が忘れられない 当然かなり怒られましたが 後悔は無い　自白しなくてもよかったが自分の意志を伝えたかった 俺は悪くないと今も信じている いや落書きしたのは悪ぃか

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