ラブレター・3

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ついに仁美さんのところにまで手紙が来てしまった　




あれからしばらく放置してたが　この辺で、なんとかしないとな　




しかし　あいての素性が不明




わかってるのは”フクと同学年で他クラスのイニシャルY”って事だけ




これも事実かどうか不明　　友人ネットワークで調べるものの進展は見られない




やっぱ現場を押さえるのが　てっとり速いかな　




Yからの手紙は必ずフクの机の中に入ってる　




最近は1週間に一回ペースで来てる　




心なし　火曜日に入ってる事が多い気がする




日曜に文面を書き＞月曜の放課後、机に手紙を入れる＞火曜日に俺が見る　って事か？　




Yに気づかれないように　一週間張り込めば・・・




友人数名で張り込みチームを編成するか・・　




なんて事を授業中に考えてたら　机の中に来てましたよ　手紙

そこにはフクの日曜の行動記録が　正確に書かれていました。


























チュッ☆じゃないよお前


































尾行されてるよ　怖いよママン・・

















もうだめだ・・精神的にまいった　1時間目終了と同時に早退




例の作戦を実行するために友人数名に　あとでフクの家にくるように言い残し　学校を出ました




友人4名がフクの家に集結　おまえら最高だ　友達っていいね




事情を話し　張り込み作戦に参加要請をだす　　すると皆の意見は一致し感動的なセリフを聞かせてくれた






















「やだよ　めんどくせえ」














（こいつら・・・・）







しかし　確かに彼らには何のメリットも無い　むしろデメリットだらけだが





自分じゃできないよ　怖ぇよー俺は　殺されるかもしれん　と半泣きで説得




「じゃあ　犯人の素性がわかったら　諭吉を一人、一枚献上します」
























「わかった　フクのために犯人見つけてやるよ！」







「よし俺もフクのためにやってやるよ　許せねえなYってやつ」












諭吉のため皆が立ち上がった













4万円か・・・痛ぇ（当時バイトの給料　月8万）





しかしこれでYを　どうにかできるなら安いもんだ





ただ相手に見つからないように　張りこんでもらわないとな





教室から離れた位置から　教室に入っていく奴をチェック！




校内にいる不審者のチェック！




たまにフクの机の中に手紙がないかチェック！




部活参加者のチェック！




部活の生徒が皆　帰った事を確認




念のため遠方から教室を監視を一時間程続け




先生に「早く帰れ！」と怒られて解散　帰り際にフクの机を確認




時間は20:00　学校には先生が数名残ってるだけ




土日は学校が休みのため　部活をやってる友人に頼み




帰る時にフクの机を確認してもらう




ほぼ完璧　これでフクの机の中に手紙を入れられる可能性は0に近い




諭吉のためとは言え　皆がんばってくれている




しかし　この作業を2週間程行ったが　不信人物は挙がらなかった




あまりにも厳戒態勢を引きすぎたか？　




今後どうするか？とりあえず張り込みチームは解散させる




Yに警戒させたのは間違いないだろう




張り込みチームの面々に　一万とはいかないまでも




食事を奢り　どうしたものかと思い家に帰った




そしたらね　




























家のフクの部屋にYの手紙があった

















助けてママン・・・




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