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ラブレター・2






前回の続きです 前回を見てない人はこちらへ→ ラブレター・1





まだYの実態に気づいてないフクは 今日は土曜日で学校は休み この日の夜 中学時代の友人たちと





久しぶりに飲み語ろうという 非常に高校生らしいプランがあったので  




それまで のんびりしてようと思ってた時でした





フクのポケベルが鳴りました(当時は携帯が普及してない)





どうやら仁美さんです 電話くれ、との事 すぐ電話しました





「もしもし フクだけど どうしたの?」




「あ、フク?なんか今日さ 家に妙な手紙が来てたんだけど・・・」





この瞬間 その妙な手紙の 差出人が誰なのか容易に推測できた





「とにかく今から フクの家に行っていい?今日飲み会だっけ?時間平気?」




「うん 時間はまだ平気だから その手紙忘れずに持ってきて」





最近 俺の思い当たる 妙な手紙はYの手紙しかない ついに仁美さんの所まで・・





実は前回に載せた手紙の後も 何回か来てたんですよね あまり気にしてなかったんですが





仁美さんにまで手紙がきてたとは・・何かムカツクなー、っと思ってると 仁美さん到着





「何かフクの事が いっぱい書いてある手紙なの・・まあ見てよ」






大塚仁美さんへ


大塚仁美さん 初めまして 1年のYと言います


突然ですが大塚仁美さん あなたは1年D組のフク君と付きあってるようですね


それには深く 追求しません どうせ実らぬ恋です でもおかしくないですか?


私の方が先にフク君の事を好きだったんですよ!


それを横から奪い取るなんて 悪い女ですね大塚仁美さん


あんまり調子に乗らないで下さいね 私は大塚仁美さんの秘密をたくさん知ってます


それをフク君に全部伝えるこ事もできますからね 今後はそれを考えて行動して下さい


なお、この手紙はフク君に見せないでください もし見せたら報復処置を取ります


以上です





いやー なんと言うか
























コイツ超ムカツク









ほとんど脅迫状じゃねぇか!先に好きになったのは私?









素性もわからねぇ奴のこと知るかぁぁぁ!









なーにがフク君に見せるなだ なーにが秘密をしってるだ









人間 大なり小なり秘密は持ってんだよ! こ汚ぇ脅迫しやがって!









あーほんとムカツク









と、言うような事を 一気にまくし立て 仁美さんは





「ね ムカツクよね 悪い女か私・・・ フク、ほんとに誰か





心当たりないの?この手紙の内容が事実なら1年みたいだけど・・」






「いや、ほんとにわからないんだ 1年の俺のクラスじゃないYとしか わかってない




これも事実かわからないし なんとか調べてみるよ 心配しないで仁美さん




何とかするよ まあ今後そんな手紙がきても無視してればいいから ちょっと怖いかもしれないけど」




「ん、そうだね ちょっと怖いけど 無視してる 何かあったら助けてね」





なぜか急にラブラブモードになり 家には誰もいなかったので 





自然に 二人は求め合い 不安を払拭するように抱き合った 





現実を忘れるように乱れる二人 お互いを感じあい 愛し合い 激しくなる鼓動





肌と肌が触れ合うことで 容易に安心できた





求め 求められ 若い二人の肉体は 重なり合い愛欲の中を泳いだ




まるで世界には 自分たちしか存在しないような 心地よい一体感が二人を包んだ




しかし現実は冷たく 愛し合う二人に容赦の無い時の流れが襲い掛かる 




フクのポケベルが再びなる  まさか・・・・  Y?




恐る恐るポケベルを見ると そこには・・・・




























「8451」※・早よ来い 









あ 飲み会忘れてた




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